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【資格解説】スポーツカイロプラクターはどうやってなる?ICSC取得のステップ②

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スポーツに関わる人の身体を専門的にサポートする「スポーツカイロプラクター」って、どうやってなるの?

今回はいよいよ本題、ICSC(旧ICCSP)取得のプロセスについてご紹介します。ステップ①をまだ読んでいない方は以下のリンクから読むことができます。

*この情報は近江がICCSPを取得した2018年とICSCに変換した2019年の情報を基に書いているので、最新の取得条件については公式ホームページをご参照ください。

目次

ICSC取得の一般的な手順

国際スポーツカイロプラクティック連盟(FICS)によるICSCの取得には、以下の条件をクリアする必要があります:

  • FICSが認定する学校を卒業していること
  • オンライン講義を受講する
  • 上肢・下肢それぞれのハンズオンセミナーを受講する(世界各地で開催)
  • スポーツカイロプラクターとしての臨床経験を証明する(以下①〜③のいずれかを満たす)
  • ① 院外で施術したスポーツ傷害の簡易ケースレポート50件以上を提出
  • ② スポーツチームのフルシーズンでのサポート実績を証明
  • ③ スポーツ傷害に関するケースレポートを学会などで発表
  • 有効なCPRなど応急処置に関する資格を保有していること
  • カイロプラクティックのライセンスコピーを提出すること
  • 登録料の支払い

「試験」ではなく「実績重視」

ICSCでは、筆記試験で評価されるというよりも、卒業後にどれだけスポーツ現場で経験を積んだかが問われる資格です。

CCSP®保有者の優遇ポイント

私はすでにCCSP資格を取得していたため、以下の点が免除されました

  • オンライン講座の受講が不要
  • ハンズオンセミナーは上肢または下肢のいずれか一方のみでOK

その他の条件は基本的に変わりません。

オーストラリアでのセミナー受講とケースレポート収集

というわけで、2018年4月に家族の理解を得て、オーストラリア・ゴールドコーストで開催された上肢のハンズオンセミナーに参加してきました。

その後、ICSC申請に必要なケースレポートを約1年間かけてサポートしていた選手やチームの協力を得ながら収集しました。これがなかなかに時間がかかったところです。

とはいえ、ケガが少ないほど選手にとっては良いこと。だからこそ、レポートが集まらないというのは、ある意味うれしい悩みでもありました。

ケースレポートに記載した内容例
  • 競技種目
  • 年齢・性別
  • 主訴(痛み・症状)
  • 陽性所見(評価結果)
  • 鑑別評価・症状名
  • 競技復帰可否(Return to Play)
  • 施術・アプローチ内容

ご協力いただいた選手や関係者の皆さまには本当に感謝しています。

ICSC取得で何ができる?

ICSCを取得すると、FICSが関与する国際的なスポーツイベントに、公式にカイロプラクターとして立候補・参加申請ができるようになります。ただし、その選考は厳しく、簡単に現場に立てるわけではありません。

ですが、カイロプラクティックの存在がまだ十分に認知されていないスポーツ業界において、こうした資格は世界の舞台で活躍するためのパスポートとも言えるものです。

取得後が本当のスタート

どの資格にも言えることですが、「取得した後」が大切です。ワールドゲームズやオリンピックにおいてFICSからカイロプラクターが派遣されるようになったのも、ICSCを取得し活動してきた先輩方の努力の結果です。

私も将来的にはその一員となれるよう、そしてスポーツカイロプラクティックがもっと浸透していくように、日々の現場から積み重ねていきたいと思っています。

脳震盪に関するクラスの受講が資格更新に必要になったりと日々アップデートされていくこの資格を存分に活用していきます。

今後の目標と最後に

まずは、FICSが関わっているスポーツイベントに、隙を見て参加していくことを、目下の目標にしています。家庭と仕事の合間を見つけて海外に数日間行くのはなかなか難しいというところがありますが。

世界各地で開催されるイベントもあるので、行ってみたい国があれば、そのきっかけにもなるのでは、と密かに楽しみにしています。

ご質問やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください!

FYI: 2025年時点での取得方法

2025年時点では以下のような取得方法になっているようですので、取得に興味のある方はご参照ください。

スクロールできます
対象必要な内容備考
方法①初めてICSCを取得するカイロプラクター上肢・下肢ハンズオンセミナー(各約20時間)
オンライン講座(10モジュール+試験)
アスリート対応の経験証明
CPR資格、学位・ライセンス提出
標準的な取得ルート
方法②スポーツ系の博士課程後学位(例:CCSPやDACBSP)保有者上肢ハンズオンセミナー
ICSC09(文化的多様性)
ICSC10(国際スポーツカイロ)
経験・資格証明提出
条件を満たすと短縮申請可能
方法③旧資格(ICCSP/ICCSD)保有者▼8年未満:
ICSC01/ICSC04/ICSC10(オンライン)
▼8年以上:
上肢・下肢セミナー
/ICSC09(オンライン)CPR/経験・資格証明
既存資格からの移行ルート
セミナー割引あり

*最新のものについては公式ホームページをご参照ください。


院長:近江

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