手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)という手首や手の指(手のひら側)に痛みやしびれが出てしまう問題があります。
坐骨神経痛などのように神経が影響を受けてしまう問題の1つです。
上半身では一番よく起こりやすいものとされています。
原因にはさまざまなものが考えられますが、
日常生活・仕事環境など普段の生活での動作やからだの使い方・くせが影響することもあるので、適切な評価がとても大切です。
特に女性の方がなりやすいとされています。(1)
運動やスポーツにおいては、体操・自転車競技(サイクリング)・ラケットを使うスポーツ・車いすを使ったスポーツなどで報告されています。(4)(5)
手首にストレスがかかりやすいスポーツだからだと考えられています。
もしあなたが、
- 「手で細かい作業をするのがつらい」
- 「夜中、手首が痛くて起きてしまう」
- 「気がつくと手をブラブラしている(症状をやわらげるため)」
- 「妊娠・子育て中なので、自分で出来るエクササイズを知りたい」
- 「手根管症候群に昔なって以来、手の調子がおかしい」
といったことでお困りの方は米国国家資格保有のOUMIスポーツカイロプラクティックがお役に立てるかと思います。
手根管(しゅこんかん)ってなに?
人の手首には多くの組織(筋肉、腱、神経など)が通過するトンネルみたいな場所があります。
手根管症候群では正中神経という神経が影響を受けるのですが、このトンネル内で他の組織から押されたり・引っ張られたりすることで神経にストレスがかかり、症状が出てしまうとされています。
下の図はより詳しい手首の断面図ですが、トンネル内外に多くの組織があることがわかります。
考えられる原因はさまざまです
手根管症候群の原因には多くのものが考えられます。(1)
◎トンネル(手根管)内・外に問題がある場合
- 骨の位置の問題、骨自体の問題、関節炎など
- 腱鞘(けんしょう)・筋肉の問題
- 妊娠期の血流の変化などによるもの
◎日常生活や仕事での動作によるもの
- 手首を曲げたり、伸ばしたりを繰り返す動作
- 週に20時間以上パソコン作業をする
その他、ケガ(外傷)や骨折によるもの
OSCでは、子育て中やデスクワーク・パソコンなどからくる手首へのストレスで筋肉などが影響を受けてなってしまっている方が多くみられます。
*原因不明のもの
- 40~60才の女性に多く、50~60%は両手に起こります。
- 原因の特定は難しいですが、以下の要素が関係しているとされています。⇒性別・年齢・遺伝的要素・トンネルのサイズ・肥満・喫煙など
手根管症候群かなと思う方は以下をチェックしてみてください
正中神経は上の図の赤い丸で囲っている赤い部分を支配しているので、痛みやしびれといった症状はこの場所に出ることが多いですが、どのくらいひどいか・どのくらい長く持っているかといった段階によって症状は変わってきます。
- 親指~薬指の痛みやしびれ(全部の指に症状が出るわけではない)
- ものをつかんだり・ハンドルを握るような動作で悪化する
- 手をブラブラすると緩和される(Flick sign)(3)
さらに段階によっては以下のような症状が見られることもあります。
- 夜寝てる時に痛い
- 焼けるような痛み
- 力が入らない・筋肉(親指の付け根のふっくらした部分)が萎縮する
- 掴んだものを落としやすくなる
- 細かいものをもつ・つまむことが苦手になる
症状がひどくなる前に正しいアプローチをしたいですね。
手根管症候群に対するOSCでの総合的なアプローチ
【回内筋症候群】や【頚椎症性神経根症】でも同じような症状がみられることもあるので、手首だけでなくからだ全体を評価することが大切です。
また、症状が段階によって悪化していく場合あるので、長く放置してしまうことはあまりおすすめできません。薬で様子をみて、最終的には手術となってしまう前になんとかしたいですよね。
原因がさまざまなので、からだの評価だけでなく、日常生活や仕事・ストレスや食事習慣などを含めた総合的な評価を行う必要があります。
日常生活や仕事での動作からくるものや、関節の動きなどの状態が原因として考えられる場合は【カイロプラクティック】・マニピュレーションや【エクササイズでのアプローチ】が見込めます。(2)(6)
普段の生活でどういったところを正しくしていくべきか、変えた方がいいかということに関してもその人にあったアドバイスをすることも大切です。
OUMIスポーツカイロプラクティックではそれらの評価とアプローチ全てを行うことができます。【カイロプラクティック】・【筋肉のバランスケア】・エクササイズ指導・生活習慣へのアドバイスを含む総合的なアプローチを提供しています。
まずは正しい評価から。お気軽にご相談ください。
*初回の検査結果をもとに作成したケアプラン(施術計画書)を提示して、根本的なおかつ再発しにくいからだづくり・セルフケアのサポートをさせていただきます。
*初回の結果によっては医療機関の受診・再受診をすすめることがあります。
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参考文献:
- Chammas M, Boretto J, Burmann LM, Ramos RM, Dos Santos Neto FC and Silva JB. Carpal tunnel syndrome - Part I (anatomy, physiology, etiology and diagnosis). Rev Bras Ortop. 2014 Aug 20;49(5):429-36.
- McHardy A, Hoskins W, Pollard H, Onley R and Windsham R. Chiropractic treatment of upper extremity conditions: a systematic review. J Manipulative Physiol Ther. 2008 Feb;31(2):146-59.
- Souza TA (2014). Differential Diagnosis and Management for the Chiropractor 5th Edition. Burlington, MA: Jones & Bartlett Learning.
- Hyde TE and Gengenbach MS (2007). Conservative Management of Sports Injuries 2nd Edition. Burlington, MA: Jones & Bartlett Learning.
- Physiopedia. Carpal tunnel syndrome. Retrieved from https://www.physio-pedia.com/Carpal_Tunnel_Syndrome.
- Clinical Compass. Literature Synthesis: Chiropractic Management of Upper Extremity Pain. Retrieved from http://clinicalcompass.org/clinical-guidelines.
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