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【ケースレポート4】20代・男性・肩こり


*写真はイメージです
*写真はイメージです

【20代・男性・ダンスパフォーマー・肩こり】

 

ダンスパフォーマンスを行う仕事で、普段の練習や重い衣装を着ることもあることから肩こりになり来院。ここ1年くらい肩のはりが気になっていたが、悪化して仕事に支障がでるといけないので、どうにかしようと思ったとのこと。

 

初回の評価・検査より


左の肩甲挙筋がかたく、左の肩甲骨の動きを制限しているようでした。重い衣装を着続けることに対抗するため肩をすくめるような動作を常にしてしまうことで、筋肉の使い方が偏ってしまい肩甲骨周りの筋肉のバランスがくずれていました。

 

左右の肩甲骨の動きを比べてみると、左の方が動きが不自然になっていました。

 

上部交差症候群にみられるような、姿勢からくる筋肉のバランスも気になりました。

 

施術について


肩甲挙筋や僧帽筋下部などの肩甲骨周りの筋肉のバランスをリリースやエクササイズで整えていくことが中心になりましたが、肩甲骨の動きは胸郭や背骨(胸椎)の動きとも関連があるので、脊柱・骨盤からしっかりとチェックしていきました。

 

動きの低下している関節に対してはアジャストメントで刺激を入れつつ、肩甲骨や肋骨に対しても関節の動きを改善するための施術を行いました。

 

施術を行っていく上で、右の骨盤・股関節にもバランスがくずれている箇所がみられました。左肩と右骨盤・股関節というのはお互いにバランスをとって機能しているので、からだ全体の機能としてみていきました。

 

施術と並行して、ホームエクササイズプログラムとして肩甲骨周りのバランスを整えるエクササイズや上半身と下半身を上手く連動させるような運動も取り入れてやっていただくようにしました。

 

症状としては4回の施術で1カ月も経たないうちに、ほぼ気にならない程度になりましたが、これからも仕事を続けていく上で、からだのケアとパフォーマンスアップの為に定期的にチェックを受けています。

 

今回のケースに関して


今回のケースは症状としては肩こりでしたが、からだの機能全体をみて評価していくことがとても大切だとあらためて思うケースでした。

 

痛みや症状のある場所だけみてても、なかなか根本的な解決にたどりつくことはできません。初回の評価で問題のすべてがわかるわけではありませんが、施術や運動をしていく中で視野を広げて「人をみていくこと」が大切です。

 

今回のケースにおける重い衣装のように、仕事上やめられないもの、やらなきゃいけないことというのは必ずあります。ただ、からだにとってストレスになるということは否定できないので、定期的にからだのメンテナンスを専門家にしてもらうことをおすすめします。


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