こちらのトピックに関しては有料noteの方で全文を公開しています。カイロプラクティックと免疫に関する情報を不定期でアップデート・シェアしていますので、よかったら読んでみてくださいね。
https://note.com/osc_tachikawa/n/ne4c4085f0817
「カイロプラクティックや整体で免疫力アップ」という言葉を見かけますが、本当のところはどうなのでしょうか?キャッチーな表現に捕らわれず自分の健康にとって正しい情報を手に入れるようにしましょう。
神経と免疫のはたらき
神経と免疫(中枢神経と免疫)の2つには強いつながりがあり、身体の外側の環境・内側の環境に適応するために協力してはたらいています。
中枢神経(脳)は身体の状態を常にモニターしていて、身体で今何が起こっているかを正確に知る必要があります。
体内の情報を免疫システムがモニターし、その状態を神経を通して脳へ伝え、それを基に脳が情報処理をして判断し、自律神経系や内分泌系をとおして身体にはたらきかけます。
私たちが自身の身体を守る上で、免疫系・神経系・内分泌系(ホルモンなど)といったシステムがお互いにしっかりとコミュニケーションがとれていることが大切な要因の1つとなります。
ストレスは免疫と神経に悪影響
私たちがストレスを感じた状態になると、身体がもつ適応力や免疫に良くない影響を与えてしまうとされています。
さらには長期的に負のストレスをかかえた状態が続くと、私たちの身体には以下のようなことが起こります。
『免疫力の低下・交感神経を過剰に刺激してしまう・(脳の)前頭前野のはたらきに良くない影響を与える・身体の炎症反応につながる⇒いわゆる交感神経優位と呼ばれるような状態』
上記のような状態が身体に起こると、健康な状態よりも病気や感染症・ケガの原因になりやすくなるというのは想像できるかなと思います。
ストレスは脳の中でも特に複雑なはたらきを担う前頭前野という部分にも影響を与え、身体の炎症状態にも影響を与えるという部分はとても大切です
カイロプラクティックと神経の正しい関係を知る
近年のカイロプラクティックに対する理解と神経可塑性モデルとしてのカイロプラクティック。
そもそもカイロプラクティックは、
「関節の動きの低下により神経のはたらきが阻害された状態(=サブラクセーション)に、カイロプラクティックアジャストメントを行うことで、身体全体の(神経の)はたらきを通常の状態に戻すもの」
と言われてきました。
もう少し詳しく言うと、身体の各部位からの適切なフィードバックがあることで、脳が身体の状態を正しく把握し適切な指令を出すことができます。
脳が身体の状態を把握する上で必要としている情報の1つが関節の動きです。関節内または周囲の受容器を通して身体に刺激を入れることができるカイロプラクティックアジャストメント、それが脳のはたらきに影響を与える可能性が、というのがこの神経可塑性モデルの基になっています。
カイロプラクティックによる免疫への影響は?
神経を通して脳のはたらきに影響を与える➡免疫への影響は?
免疫と神経のつながり、神経とカイロプラクティックのつながり、そしてカイロプラクティックと免疫のつながりという流れは個人的にはごく自然な考え方だと思います。
カイロプラクターとして、またカイロプラクティックを受けたことがある人は感じていることかもしれませんが、「風邪をひきにくくなった」「体調をあまりくずさなくなった」「喘息の症状が落ち着いてきた」「アレルギー症状が出なくなった」など免疫との関連を想像できるような結果に出会うことがあります。
1895に生まれたカイロプラクティックが今日まで、免疫との関係を言われ続けているのも実際に効果を感じている人がいるからだと思います。上で紹介した例から自分が思うのはカイロプラクティックの可能性であり、カイロプラクティックの本質である人間の自己治癒力です。
カイロプラクティックをこれから受けようと思っている方、すでに受けている方も、カイロプラクターも、カイロプラクティックのこういった一面も知識として頭に入れておいてもらえるとこれからのケアがもっとより良いものになるかもしれませんね。
まとめ
身体を正しく動かせる状態にして脳へと情報を送ることが大切。
脳は身体を動かすことで、その状態を把握しているので運動することは特にこの時期大切です。(神経と免疫)
運動することでストレスも発散され、ストレスによるネガティブな身体への影響を軽減する役目もあります。(ストレスと免疫)
関節の動きから脳へとはたらきかけるカイロプラクティックも運動と同じように大切です。
今一度「自分の身体に興味をもち」、身体ケアの習慣をつけ、いざという時に免疫システムがしっかりとはたらくように自分の身体を管理してほしいと思います。
カイロプラクティック(+運動)がその管理方法の選択肢の1つになってくれると個人的にはとても嬉しいです。
近江顕一, DC
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