ゴルフ肘(ごるふひじ)と呼ばれる身体の問題があります。
テニス肘と間違えて使われていることもありますが、正式には上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)と呼ばれます。
*テニス肘は上腕骨外側上顆炎です【テニス肘についてはこちらから】
上の図の白い丸で囲んである部位(肘の内側)に痛みなどが出てしまうことがあります。
スポーツや運動が原因になるよりも、仕事上ハンマーやドライバーなどの工具を頻繁に使うような職業の方がなることが実は多いです。スポーツではラケットスポーツでのサーブやオーバーヘッド・フォアハンドのストロークでストレスがかかる部位でもあります。(3)
ゴルフが原因となる場合はゴルフ肘と呼ばれ、クライミングが原因の場合はクライマー肘、その他ピッチャー肘などとも呼ばれ投げる動作が原因となることもあります。ですが、すべて同じ状態を表していて特定のスポーツをやっている人だけがなるものではありません。
テニス肘と比べると、なる人は少ないですが日常生活での動作にも影響が出てしまうのでどうすればいいのか悩んでしまう問題の1つでもあります。
もしあなたが、
- 「手や手首をよく使う仕事をしている」
- 「ゴルフでインパクトの瞬間に痛みがはしる」
- 「肘のサポートを使ってるけど良くならない」
- 「肘が痛くてウェイトトレーニングができない」
- 「テニス肘とゴルフ肘に違いがわからない」
といったことでお困りの方は米国資格(DC)のOUMIスポーツカイロプラクティックがお役に立てるかと思います。
なぜ肘の内側が痛くなる?
肘の内側には手首や指を曲げたり、回内と呼ばれる手首を回すはたらきを持つ筋肉が付いています。これらの筋肉に負担がかかることで、腱や付着部にもストレスがかかってしまい痛みや動きの制限などが出てきてしまいます。
繰り返しの動きによるストレスが積み重なってなることもあれば、ケガなどの急性のものが原因になることもあります。
*特に橈側手根屈筋や円回内筋が原因となることが多いと言われています。(3)
(長掌筋や浅指屈筋、尺側手根屈筋が原因となることもあるようです)
スポーツではテニス・ボウリング・アーチェリー・ウェイトリフティング・やり投げ・アメフトなども見られますが、ゴルフ肘になる方の90%はスポーツをしている方ではなく手や手首を酷使する職業の方と言われています。(2)
OSCでは、腕の基盤である肩や胸郭が原因で肘にストレスがかかっている人が多く見られます。
*その他の要因として喫煙や糖尿病が関係している場合もあるようです。(2)
ゴルフ肘に多い症状
多くの場合で肘の内側に痛みがでることが多いですが、肘をどこかにぶつけた時に出るような小指にかけてのビビッとはしる痛みといった尺骨神経の問題も伴うことがあります。
内側上顆炎という名前が付いていますが、必ずしも炎症が伴っているわけではなく筋肉や腱のはたらきが低下しているような状態の場合が多く、炎症よりも筋肉や腱の問題と言われることが多いです。
- 肘の内側から前腕の内側、指にかけての痛み
- 肘の内側を押すと痛い
- 薬指や小指のしびれ
- 肘の動きが硬い
- 握力が弱くなる
などの症状が出ることがあります。(2)(3)
ゴルフ肘に対するOSCでの総合的なアプローチ
一昔前までは注射などのアプローチが主流でしたが、最近では炎症にばかり着目するのではなく筋肉や腱のはたらきを良くすることが大切だとされています。(1)
痛み止め・炎症止めを飲み続けていても良くならないことが多いため、徒手療法やエクササイズなどによるアプローチでサポートします。
いきなりゴルフ肘ですといった判断にはならないので、首からの影響(神経根や尺骨神経の問題)、その他肘のケガとの区別が必要です。
カイロプラクティックをベースに脳とからだのコミュニケーションを良くし、関節の動きの改善、筋肉のバランスの改善・正しい使い方を身体に学ばせていきます。
肘のケガの多くは肩や他の部位からの影響が大きいので、肘だけに着目せず身体全体を見ていくことが大切です。首(頚椎)の動きが肘の働きに関係してくることもあります。
OUMIスポーツカイロプラクティックではゴルフ肘に対する総合的なアプローチを行うことができます。【カイロプラクティック】・【筋肉のバランスケア】・エクササイズ指導・生活習慣へのアドバイスを含むケアを提供しています。
まずは正しい評価から。お気軽にご相談ください。
*初回の検査結果をもとに作成したケアプラン(施術計画書)を提示して、根本的なおかつ再発しにくい身体づくり・セルフケアのサポートをさせていただきます。
*初回の結果によっては医療機関の受診・再受診をすすめることがあります。
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参考文献:
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Hoogvliet P, Randsdorp MS, Dingemanse R, Koes BW and Huisstede BM. Does effectiveness of exercise therapy and mobilisation techniques offer guidance for the treatment of lateral and medial epicondylitis? A systematic review. Br J Sports Med. 2013 Nov;47(17):1112-9.
- Physiopedia. Medial Epicondyle Tendinopathy. Retrived from https://www.physio-pedia.com/Medial_Epicondyle_Tendinopathy.
-
Souza TA (2014). Differential Diagnosis and Management for the Chiropractor 5th Edition. Burlington, MA: Jones & Bartlett Learning.
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