鵞足炎(がそくえん)という膝に痛みがでてしまう身体の問題があります。
上の図にあるように膝の内側に痛みが出たり、お皿より下・内側を押すと痛かったりします。
他の膝の問題との区別がなかなかはっきりしにくいものでもあるので、正しい評価が必要でありさらには膝だけでなく、身体全体をみる必要があります。
病院で診断はつくけど、それに対して何をすればいいのかがわからないといった悩みをお持ちの方が多い印象です。
もしあなたが、
- 「膝が痛いけど病院では何もないと言われた」
- 「バレーボールが思い切りプレーできない」
- 「鵞足炎に対しては対処療法以外に何をすればいいの?」
- 「今度のマラソンまでになんとか調整したい」
といったことでお困りの方は米国資格(DC)のOUMIスポーツカイロプラクティックがお役に立てるかと思います。
鵞足とは?なんで痛くなるの?
*画像はhttps://khohealth.com/pes-anserine-pes-anserinus/より引用
*右膝を内側から見た図(Pes anserinus=鵞足、Sartorius=縫工筋、Gracilis=薄筋、Semitendinosus=半腱様筋、Bursa=滑液包)
鵞足とは縫工筋・薄筋・半腱様筋(ハムストリングスの一部)の腱が集まって膝のすぐ下より少し内側にくっついている部分のことを言います。(上図参照)
*その見た目がガチョウ(鵞鳥)の足に似ているのでそう名付けられたようです。
また、その腱の集まりのすぐ下(深部)には滑液包というクッションのような組織があり、筋肉の動きを良くするための大切な役割を持っています。(上図参照)
鵞足をつくっている3つの筋肉のはたらきは股関節を曲げたり・内旋(脚を内側にひねるような動き)させたりすることです。
そういった動きの多いスポーツ・運動を繰り返すことにより、腱自体や滑液包にストレスがかかり炎症を起こすことで痛みなどにつながります。
OSCではジャンプ競技・サッカー・ランニングなどで鵞足にストレスがかかっている場合がよくみられます。
3つの筋肉は骨盤からすね(脛骨)にくっついているので、骨盤・股関節・足首などがしっかりと使えていないことも、鵞足周辺にストレスを与える1つの要因となりえます。(2)
また、この部分を直接ぶつけたり、スポーツなどで人にぶつかられたりすることでも同じようなことが起こります。
骨盤の影響を受けやすいことから女性に多いとも言われ、さらには肥満や糖尿病とも関係するようです。変形性膝関節症の方はこの滑液包が炎症を起こしていることもあります。(1)
鵞足炎でよくみられる症状
- 膝の痛み(ランニング時や階段の昇り降りの時)
- 圧痛・押すと痛い(特に膝の前内側から下に2~3cmのところ)(1)
- 膝の腫れ
- スポーツ動作時の痛み(ピボット動作・キックや蹴り・スクワット・横移動の動き)
- その他膝に力が入れにくい、動きや機能の低下など (3)
内側側副靭帯や内側半月板を傷めた時の痛みとも間違えやすいので、正しい評価が必要です
過去に腰痛や足首の捻挫になったことがあることも判断材料の1つです。
OSCでの施術+エクササイズによるアプローチ
上記にもあるように、内側側副靭帯損傷や半月板を傷めた時、その他骨盤や足首由来の膝の痛みととても混同しやすいので、膝だけでなく身体全体をみてチェックしていくことが大切です。
その上で、脳とからだのコミュニケーションを良くするために、脊椎・骨盤にカイロプラクティックアジャストメントを行い、さらには必要であれば足首や膝自体など四肢にもアジャストメントを行っていきます。
【IASTM】や筋肉のバランスケアなども行いますが、腱自体や滑液包自体に何かをすることは難しいので、基本的には膝に余計なストレスのいかないような身体づくりと正しい使い方をホームエクササイズと併用していきます。
避けるべき動作や運動など、生活・運動習慣の改善も特に初期の段階では必要なので、アドバイスやセルフケアに関してもしっかりとサポートさせていただきます。
OUMIスポーツカイロプラクティックではそれらの評価とアプローチ全てを行うことができます。【カイロプラクティック】・【筋肉のバランスケア】・エクササイズ指導・生活習慣へのアドバイスを含む総合的なアプローチを提供しています。
まずは正しい評価から。お気軽にご相談ください。
*初回の検査結果をもとに作成したケアプラン(施術計画書)を提示して、根本的なおかつ再発しにくい身体づくり・セルフケアのサポートをさせていただきます。
*初回の結果によっては医療機関の受診・再受診をすすめることがあります。
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参考文献:
- Sarifakioglu B, Afsar SI, Yalbuzdag SA, Ustaömer K and Bayramoğlu M. Comparison of the efficacy of physical therapy and corticosteroid injection in the treatment of pes anserine tendino-bursitis. J Phys Ther Sci. 2016 Jul; 28(7): 1993–1997.
- Hyde TE and Gengenbach MS (2007). Conservative Management of Sports Injuries 2nd Edition. Burlington, MA: Jones & Bartlett Learning.
- Physiopedia. Pes Anserine Bursitis. Retrived from https://www.physio-pedia.com/Pes_Anserinus_Bursitis.
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